校長です。店先でスイカがいくつも並べられていました。
校長です。真夏の時期には本当においしそうです。
校長です。緑と赤の見事な彩（いろど）り、スイカならでらです。
校長です。このスイカを見ると思い出すことがあります。

校長です。高校時代の夏休みの話です。
校長です。いつものように部活をしていました。
校長です。多くの部活が競うように頑張っていました。
校長です。炎天下で汗がしたたり落ちます。
校長です。休憩となり水入れです。

校長です。水を飲んだ後、木陰で何気なしに野球部を見てたんです。
校長です。顧問の先生が大きなバケツもって来られました。
校長です。中には大きな冷えたスイカが入ってました。
校長です。実際は冷えていたかどうかはわかりません。
校長です。でも冷えているように感じたのです。

校長です。野球部員、輪になって腰を下ろします。
校長です。真ん中で先生がスイカを切っていかれます。
校長です。部員一人一人、お礼を言いながら取っていきます。
校長です。そして切られたスイカをうまそうに口にします。

校長です。その時、思ったんです。
校長です。『なんて、うまそうなスイカなんだろう』と。
校長です。心よりうらやましいと感じたのです。

校長です。もう４０年以上も前の話です。
校長です。今でも鮮明に覚えているスイカの出来事です。
校長です。きっと日本一うまいスイカだったと思います。

校長です・・・、校長です。