学校日記

大阪の事件より 【地域の義務】

公開日
2015/08/27
更新日
2015/08/27

校長室から

大阪中1殺人事件で多くのことが2チャンネルで言われています。責任問題が議論されているのですが、なんて言っても、いけないのは犯人なんです。それをみなさん忘れないようにお願いしたいです。それと子供を失う家庭の悲しさ、これは耐え難いことです。これも忘れてはいけないことです。

前回、女の子が深夜に家を出ると事件に巻き込まれる割合は極めて高いということを、このホームページに書かせていただきました。今日は「地域の義務」について書いてみます。

今回、この事件で二人が深夜の街をふらふらするのですが、多くの人に目に付いていると思います。例えばコンビニ店、例えば道路上、テレビでは声をかけてくれた人のインタビューも放映されていましたが、あれが普通だと思うのです。「あれ?なんでこんな時間に」誰もが思わなくてはいけないことではないでしょうか。そして声をかけ、それでも解決しない時は警察に通報です。

彼等にとってこのフラフラは初めてではないと思います。もっと早い時間、例えば夜8時、9時の時間もあったと思います。初めから深夜まではいかないと普通は考えます。その時点で地域の方が声をかけなくてはいけなかったのではないでしょうか。「悪い人より先に声をかけてやる」簡単な図式なんですが、声をかけにくいのも事実かもしれません。また、それに慣れてしまっている地域なら、『もういいか』で終わってしまわないか心配です。

この江南市、深夜に歩いている中学生がいたなら、あなたならどうしますか。悪い人より先に声かけていただけますか。よろしくお願いします。地域で守るとはそんな声かけもあるのです。嫌、声かけこそ最大の愛情ではないでしょうか。「地域の義務」とは言いませんが「地域の思い、人として」というのでしょうか。本当によろしくお願いします。(校長)