学校日記

いじめのアンケートより

公開日
2015/10/28
更新日
2015/10/28

校長室から

3週間ぐらい前に、養護教諭の永井先生がいきなりアンケートを取ってもいいですかと起案書を回してきたのです。学校保健委員会の講演会の資料にしたいということでした。見れば、いじめのアンケートでした。項目は少なく、はっきりしていました。「いじめを見たことがありますか?いじめをしたことがありますか」というものです。

この手のアンケートは年に必ず何回もとっているものですが、こんなシンプルなアンケートは珍しいです。

それからアンケートの実施をし、結果の集約を見て驚きました。学年間の差もありますが、想像以上に、見たことがある、したことがあるが多く、特にしたことがあるは本人が言うのなら間違いないことで、何故?という言葉の他に、誰が、誰に、どのようなことをと思ってしまいます。

学年主任を呼び、思い当たることがあるか聞いてみました。部活内や特定の生徒が言われやすい、特定の生徒が行っている、野蛮な生徒の行動の全てがいじめと取られているのではと話してくれました。

ところがここにきて、生徒から相談受ける機会があり、もう一度、誰が、誰に、何をしているのか的確に把握していくことの大切さを再認識しました。全先生方に、アンテナを高くもって頂くこと、クラスで相談活動を実施して頂くこと、アンケート内容から、誰が誰に何をしているのか、もう一度、正確に把握して頂くことをお願いしました。

いじめ問題は深刻に考えていかなくてはいけません。昔なら気にくわないことがあると1対1で言い争って済むことが、同じ気持ちの周りの子を巻き込んで、その子を仲間から外に出してしまうケースもあるのです。外に出された生徒は心的なストレスを抱えてしまうのです。でも特に強い子には集団で反発するしかないかもしれません。映画「少年時代」を思い出します。
これもいじめと言ったならいじめなんですが、いろんなケースがあるので簡単にはいじめとは言えないと思います。ただ手段が悪いのは事実でしょうか。ストレートに言えないからお互いに苦しむのでしょうか。今日はこんなに良い天気です。どの子にも優しい心があります。もっともっと優しい心を外に出してくれること祈っています。宮田中学校の生徒は本当に優しい子ばかりです。(校長)