フォークを聴こう 【池上線:西島三重子】
- 公開日
- 2016/01/27
- 更新日
- 2016/01/27
校長室から
「池上線」をご存じですか。西島三重子さんが作曲され、自ら歌われた曲です。1976年(昭和51年)4月発売でした。池上線とは東京の五反田〜蒲田間の電車ですが、このように曲名になるのは珍しいことです。一度、聴くと映像が目の前に浮かぶというか、イメージしやすい曲です。そして、何より悲しすぎる曲です。
「古い電車のドアのそば二人は黙って立っていた」
:この当時、池上線は古い形の電車が走っていました。その電車の中からスタートします。
「話す言葉をさがしながらすきま風に ふるえていくつ駅を過ぎたのか忘れてあなたに聞いたのに じっと私を見つめながら ごめんねなんて言ったわ」
:これは彼女は大好き、別れたくないというのがすぐわかります。何故に男の方が別れを決心しているのでしょうか。
「泣いてはだめだと胸にきかせて白いハンカチを握りしめたの」
:彼女には理解ではできても納得のできない別れのように感じます。
「池上線が走る街にあなたは二度と来ないのね池上線に揺られながら・・・」
:多分、彼女のアパートは池上線沿線にあると思います。毎日、通りながら彼のことを思い出しています。
「終電時刻をたしかめてあなたは私と駅を出た 角のフルーツショップだけが灯りともす・・・」
:ものすごいリアリティーな歌詞です。フルーツショップがどこか確かめたくなります。きっと彼は彼女のアパートに来たのだと思います。
「あとからあとから涙あふれて 後姿さえ見えなかったの」
:さよならを言って彼が出て行ったんだと読めます。何故に別れたか、好きな子が彼にできただけではないでしょうか・・・。(おぃおぃ)
※写真は池上線、池上駅です