校長です。今日はバレンタインディです。
校長です。夢みる少女、朝からソワソワです。
校長です。『いつも先生言ってた』
校長です。『チョコはお菓子です』
校長です。『菓子は学校にもってきていけませんと』
校長です。『バレンタインディのチョコは菓子ではないわ』
校長です。『チョコは愛を伝える道具よ』
校長です。君はいつからゲーテになったのでしょうか。

校長です。どんなこと書いて贈るかが大切です。
校長です。『先生、言っていた』
校長です。『男は逃げる彼女を好きになるって』
校長です。『追いかけてくる彼女は相手にしないって』
校長です。君の学校ではこんなことまで教えてくれるのですか。

校長です。夢みる彼女、手紙に書く内容で悩みます。
校長です。『ここで、好きですと書いてはいけないわ』
校長です。『危ない、安売りするところだったわ』
校長です。『おにぎりせんべいになるところだったわ』（おぃ）
校長です。『そうだ！友達としてあげる』
校長です。『これ、いいわ〜、グッドアイディア！』
校長です。彼は本当に友達として頂いたと思うと思います。

校長です。『待てよ！彼、インフル治ったんだ』
校長です。『そうだ、全快祝いってどうだろう』
校長です。『全快祝いにチョコ持ってきたわって、渡すの』
校長です。待て待て！全快祝いは治った人から出すものです。

校長です。どうやって渡すかも問題なんです。
校長です。『日曜日にバレンタインディってどうなの』
校長です。『ある意味ラッキーではないの』
校長です。『でも、どうやって届けようかな』
校長です。『彼の部屋へ下から小石投げて気が付かせる』
校長です。『カッコイイ、映画のワンシーンみたい』
校長です。ガラス割って、逃亡するのが目に見えてます。

校長です。夢みる彼女、前回の病気時のノート思い出します。
校長です。無理矢理、ラインでお礼を言わせたのです。
校長です。『そうだ、ラインを使い、呼び出せばいいわ』
校長です。最初からこの日を考えての陰謀だったのでしょうか。

校長です。彼女、彼をラインで呼び出しです。
校長です。『これ、食べてね』
校長です。『おいしくないかもしれないけど』
校長です。誰が作ってもおいしい明治の板チョコの味です。

校長です。彼女、渡した後は猛ダッシュです。
校長です。『やった〜！』
校長です。『彼、受け取ってくれたわ』
校長です。それは断る時間さえ与えなかっただけだと思います。
校長です。夢みる彼女、妄想はホワイトディまで続くのでした。

校長です・・・、校長です。