フォークを聴こう 『春なのに:柏原芳恵』
- 公開日
- 2016/02/18
- 更新日
- 2016/02/18
校長室から
春の歌、ランキングを見ていましたら(おぃ、仕事しろ!)なんと、1番に「春なのに:柏原芳恵さん」が載っていました。この歌、誰が作ったかご存じでしか。なんと中島みゆきさんです。こんな学生の歌まで書いてみえたのですね。
「卒業だけが理由でしょうか、会えなくなるねと右手を出して」
■:好きな彼が去って行きます。彼女が想像していたよりもドライな彼の態度にしょんぼりです。
「さみしくなるよ、それだけですか」
■:彼女、言ってほしいんですよね。『これじゃ、ねぇだろう』と思っているのです。
「むこうで友だち、呼んでますね」
■:『ろくな友達いねぇ〜な。雰囲気見ろ!』と彼女は怒っていると思います。
「流れる季節たちを微笑みで送りたいけれど、春なのにお別れですか、春なのに涙がこぼれます」
■:彼女、別れを決心しますね。
「卒業しても白い喫茶店、今まで通りに会えますね」
■:これ聞いてみたかったんです。でも彼があまりにもあっさりしているから・・・。
「記念にくださいボタンをひとつ、青い空にすてます」
■:こうなったら反逆でしょうか。ボタンもらって「おりゃ〜」という感じでしょうか。捨てて、きっぱり忘れますという気持ちが伝わってきます。捨てるぐらいなら、もらわなくていいのにと思うでしょう。ここは深いです。他の女に渡さぬようにしているのです。ここはしたたかです。私の彼として最後までいてくださいという甘く切ない恋心をここで見せているのです。(人によって解釈は違いますので許して下さい。あなたならどう理解しますか?)
第2ボタン、戦争当時、特攻に出かける青年が彼女にあげるものがないからと贈ったものとされています。悲しい歴史の中で今に繋(つな)がっているのですね。
※写真は昨年度の卒業式です。