城島健司選手、彼ほど綺麗にプロ野球世界を去った男はいなかった
- 公開日
- 2016/04/20
- 更新日
- 2016/04/20
校長室から
城島健司、彼ほど超一流プレイヤーで綺麗にプロ野球世界を去った男はいなかったと思います。
城島選手は別府大学付属高等学校から、1994年のドラフト会議1位でダイエーに指名されプロの道に入りました。チームの柱として素晴らしい活躍をします。その後、2006年、海を渡りマリナーズに入団し、正捕手として活躍するのです。2009年、マリナーズとの残り2年間の契約を破棄し日本プロ野球に復帰します。球団は阪神でした。そこでもすごくファンから愛され活躍します。でも年齢と共に、身体も酷使してきた部分に痛みが出ます。キャッチャーとしてこのまま続けるのが無理と言われるようになるのです。
2012年腰椎椎間板ヘルニアで出場選手登録抹消され、手術を受けたのです。これってキャッチャーとしてやっていけないと宣告されたようなものです。それでも二軍戦のキャッチャーとして出て、今度は左ひざ裏の肉離れを起こし、捕手に戻るのは絶望的となってしまったのです。阪神は内野手としての彼に期待します。でも捕手のまま現役を全うしたいという希望から、1年残っていた契約を破棄してこのシーズン限りで引退したのです。
当時の阪神和田監督から、9月29日の一軍の対広島東洋カープ戦を引退試合として出場を打診されたのですが、これを断り、同日のウエスタン・リーグ対オリックス戦(阪神鳴尾浜球場)が引退試合となったのです。これほどのスター選手が地方球場で去っていったのです。城島健司選手、忘れられません。