彼が先生になった!生きる喜びを教えた
- 公開日
- 2016/07/02
- 更新日
- 2016/07/02
校長室から
夕方、慌ててクリーニングを取りに行った時の事です。店から出ると二人の男女が楽しそうに手をつないでいました。そしてこちらに気付き手を振るのです。よく見ると二人は卒業生でした。彼女は中学校時代、病気がちで欠席も多く、線の細い子でした。高校は続けられるのかなとさえ心配していた子でした。それが、目の前に表れた彼女は笑顔一杯で、元気そうに多くのことを話してくれました。
「学校、欠席もしないで行ってる」
「身体は大丈夫だよ!」
隣にいた彼も恥ずかしそうにしてはいましたが、一段とたくましくなった気がしました。どこでどう知り合ったか、どちらが声をかけたかはわかりません。でも、こんなに元気にそうに、生きてる喜びみたいなものが彼女から伝わってくるのです。思わず彼に思いました。
『ありがとう・・・』
教師ではできなかったことを彼がやってくれたのです。何度も何度も心の中でお礼を言いました。
「またな!」
って、別れたのですが、夕方の風がとても心地よかったです。