学校日記

雨の中での悲しい別れ

公開日
2016/07/06
更新日
2016/07/06

校長室から

2週間ぐらい前に、「シカの肉あるけどいらない?」と言ってきた先輩(今も大口の方の先生)の話をしました。そのシカは山歩きに行った時、徳山の山の中で発見したものです。生まれて間もないみたいで非常に衰弱しており、このままでは死んでしまうと思い家に連れ帰ったそうです。そして環境課に連絡を入れ、元気になるまで家で面倒をみてみえたのです。

その先輩からメールと写真が届きましたので紹介します。原文そのままです。
『拝啓、先日は過分なるHP作成していただきありがとうございました。

保護した子鹿のミィーちゃんは、すくすく育ち、歩き回れるようになりましたので、岐阜県環境課職員の立会いの下、降りしきる雨の中を故郷の徳山の山道に放しました。

少し感傷に浸るのかなと思いきゃミィーちゃんは、勝手に歩き回り、いつのまにか山奥に歩いて行ってしまいました。「あれっ」と思いましたが、戻ってくる前に立ち去ってきました。無事、野生の中で生き抜いていくことを期待して別れてきました。先生におかれましては、多大な心配をしていただきありがとうございました。』

何故に、この先輩は鹿のミィーちゃんが戻ってくる前に立ち去ったのでしょうか?
優しい先輩は、別れが辛かったでしょうね。そして、もう少し、ミィーちゃんが先輩との別れを惜しんでくれると期待されていたんでしょうね。でもきっとミィーちゃんは動き回り、その後、放された場所に戻ったと思うのです。その時、先輩、ミィーちゃんに「さよなら」言えないので、自ら離れられたのだと思います。(おいら、学生の時、児童心理学を学んだもんね・・・。おぃおぃ)

いい話だったのでみなさんに紹介させていただきます。

写真はその助けた鹿と尊敬する先輩です。もうすっかり慣れてしまって、別れがいかに辛かったか想像できます。