学校日記

卒業生を送る会より

公開日
2017/03/02
更新日
2017/03/02

校長室から

卒業生を送る会に読んだ文章を載せてみます。

1月1日 0:30に吉原君からおめでとうの電話を頂く。しっかり寝ていた!元旦マラソン大会に行かなくてはいけないのに・・・、吉原君の夜行性を恨んだ。

1月5日 3年5組に入ると暖かい日差しが入る窓際で山名さん達が集まり、ほうれん草ゲームをやっていた。ほうれん草の株を早く友達に渡すゲームだそうだ。まったりとしたクラスの温かさが伝わってきた。

1月15日 野津さんが、都道府県駅伝の戦いに臨んだ。旅立つまえに家族の人がインフルにかかり、野津さんは家を出て、お婆ちゃん家から通ってインフルエンザを防止していたと聞いた。県代表の自覚の高さを知った。試合当日、京都で会った彼女は、もう戦いの目をしており、もう自分の手の届かないところにいるような気がした。

1月18日 中野君が第2美術室の後ろの戸が閉まらないので直したいですと言ってきた。直していると北ノ薗君も手伝いに来てくれた。二人とも人なつっこいところがあり、思わず『いいやつだな〜』と思った。

1月23日 坪内真白さんが門のところで 吉原君が登校してくるのを見つけ、手を振っていた。「どうせなら一緒に教室まで行ってあげて、吉原君の人生最初で最後のデートだから」とお願いしたなら「喜んで」と言ってくれた。

1月24日 階段掃除の子達がぞうきんを絞るのをじゃんけんで決めていた。尾関杏奈さんが負けてばかりで「ありえない」と怒っていた。杏奈さんの無茶ぶりもこれが見納めかと思った。

1月26日 駅伝練習で飯海君、中村君がグランドを走っていた。もう心は高校生活に行っているようだった。

2月1日 鈴木さん、森島さんと石井さんが登校してきた。「モデルさん」と言ってあげた。普段背が高く悩んでいる鈴木さん、森島さんであるが二人はモデルと言われると嬉しくて、鈴木さんは「私達モデルだもんね」と喜んでいた。

2月9日佐々木君のズボンが短く、くるぶしが見えていた。夏以降に急激にせが伸びているのがわかった。3年男子は1年生に比べると本当に大きくなった。嬉しいだろうなと思った。

2月12日 市民駅伝があった。応援に森君や堀山さんが来ていた。同じ苦労をした友達をどんな目で見ていたのだろう。まだ12月まで一緒に走っていたのにもう随分昔のことのように思えた。

2月14日 3年生脱履にダルマの絵を見た。二つの目が黒く塗られるように祈った。

2月17日 中村君がもし駅伝と出会わなかったなら、今の自分はなかったし、高校へ行くチャンスもなかっただろうと話してくれた。多くの友達に励まされ、多くの先生に出会えたことが良かったとも言っていた。でも一番は中村君自身の努力だと思った。

2月20日 3年生全員で学年奉仕活動をしてくれた。合唱台などが作られ、教室はあぶら拭きがなされ、扇風機も、カーテンも綺麗になった。どの生徒も笑顔でやって頂いていた。ありがとございました。那須君が扇風機を拭きながら高い所から笑顔をくれたことが忘れられない。

2月23日 家庭科で餃子を各学級が作ってきてくれた。4組の高木君の班と3組の宇佐見君の班のは最高においしかった。2組の伊藤君の班のは塩辛く塩入れすぎだろうと思った。でもどれもみんなの気持ちが込められていた。

さて、三年生のみなさん、いよいよ卒業です。宮田中学校の門をくぐったのが3年前、本当に月日の流れは早いものです。1・2年生と協力して精一杯の送り出し、卒業式にしてあげたいと思います。一生思い出に残る卒業式になってくれることを信じています。

どうか、みなさん、元気で、元気でいてください。辛いときはホームページ見て頑張っていた自分の姿、探してみてください。その顔は笑っていませんか。みなさんなら、頑張れると思います。みなさん、さよなら。