学校日記

公開日
2020/05/19
更新日
2020/05/19

校長メッセージ

5月19日(火)

 おはようございます。昨日の夕方から降りはじめた雨は、今朝になってやみ、しっとりとした朝を迎えました。ちょっと気温が低いからでしょうか、夏特有の「じっとり」ではなく「しっとり」という表現が適した、爽やかな朝です。高原や山の朝の様な気持ちよさがあります。

 高原や山という言葉を用いると、「どこか旅行へ行きたいな」という気持ちになります。新型コロナウィルスの感染拡大予防のために、外出を皆さんも控えていることだと思います。私も、テレビの旅行番組を見たり、旅行の雑誌を見たり、インターネットで観光地を調べたりして、「行ったつもり」を味わっています。

 今から約330年ほど前に、旅に行く衝動を抑えきれずに、旧暦の3月27日(新暦の5月16日)に江戸を旅立った人がいました。松尾芭蕉です。弟子の曾良(そら)とともに、句を詠みながら東北や北陸の地を訪れた旅への出発です。「おくのほそ道」です。その日を記念して、5月16日は、「旅の日」にもなっているようです。

 今は、もう少し旅に出かけるのは、控えた方が良いかと思います。はやく安全に、そして安心して遠出できる日が来て欲しいと願います。

 月日は百代の過客にして 行かふ年も又旅人也  松尾芭蕉