仕事始め
- 公開日
- 2019/01/04
- 更新日
- 2019/01/04
その他
仕事始め(しごとはじめ)とは,年始となる1月の上旬の,最初の仕事のこと。
■西洋式の商慣習が普及する以前は,1月2日に普段の仕事を形だけ行い,その年の労働の安全や技能の上達を願うならわしがありました。
■農村では田畑に鍬を入れたり,縄作りの作業を始め,田の神を祀って米や餅などを供えました。山村では山の神を祀り,木の伐り初めを行いました。漁村では,船霊を祀って舟の乗り初めを行いました。商家では,初売や初荷が仕事始めに当たります。
■日本の官公庁では,行政機関の休日に関する法律(昭和63年12月13日,法律第91号)により,12月29日から1月3日までを休日として定めており,1月4日を御用始めとして,その年の最初の業務日となっています。1月4日が土曜日・日曜日に当たるときは,それぞれ1月6日・1月5日が御用始めとなります。
■地方公共団体は,地方自治法第4条の2によりその休日を条例で定めるものとされており,その第2項第3号で「年末又は年始における日で条例で定めるもの」と決められています。そのため,条例により年末年始の休日が定められ,その翌日が御用始めとなりますが,条例で12月29日から1月3日まで以外の日程で定められていれば必ずしも1月4日が御用始めになるわけではなく,条例で定められた年末年始の休日の翌日が当然に御用始めになり,その日が土曜日・日曜日・祝日(特にハッピーマンデー制度により曜日固定となった成人の日)に当たる場合はその次の平日が御用始めとなります。
一般企業でもこれに準じていることが多いようですが,1月5日を仕事始めとする企業もあります。昭和後期までは,特に女性社員が着物を着て出社する場合もありました。
■日本国外では多くの国で新年の休日は元日のみで,1月2日には通常業務が開始されます。西洋諸国でにおいては元日がクリスマス休暇の最終日となるケースが多く,正月を旧暦で祝う中華圏各国においては新暦の新年は1月1日のみが休日となっています。
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