学校評価 保護者アンケートより −3−
- 公開日
- 2018/12/24
- 更新日
- 2018/12/24
校長日記
12月20日発行の夢ひろば第11号に、学校評価アンケートの結果を紹介しました。
その中で、103人(回答中19%)の方から、記述によるご意見をいただきました。
いただいたご意見を冬休みを利用して紹介しています。 昨年の回答と類似するものがあることをご了承ください。
≪行事の精選、家庭との連携について ≫
授業時間に限りがあるので工夫しようとしていることを感じます。 いっそのこと、過去や親を気にせず、必要性の低い行事は無くしてしまっても構わないかと思います。 実際、学校が幼稚園化していると感じるところもあり、それほど親に頼らない教育をして頂きたいと思います。
とてもありがたいご意見をいただきました。今回いただいた意見の中でも、特に重要なことを含むご意見の一つです。
ここでは二つに分けて考えていきます。
《行事の精選について》
12月16日に紹介したご意見に「授業を大切に」ということだけはこれからもよろしくお願いします。とありました。
ここでも、授業時間に限りがあるので工夫しようとしていると受け止めていただいたことに感謝を申しあげます。
その一方で次のご意見もいただきました。
陸上記録会がなくなってしまったのは、とても残念です。先生方も忙しくなったかもしれませんが... 子供は楽しみにしていました。 運動会のカメラ席を北側と南側に設けて欲しいです。
お気持ちは十分わかります。陸上記録会は、主催者は学校ではなく、別の団体です。その団体から「取りやめる」ということがなくなった理由です。
市の美術展についてもいただきました。
ほてっこ発表会の変更は、学校での授業の取り組みが分かるもので、とても良かったです。市美展も変更され、 美術などで力を発揮する子の為に、美術展をやってもらえると嬉しいです。(授業内で仕上げた、絵画や作品でいいので、校長賞や先生賞など、子供のモチベーションがあがる賞があるといいと思います)
別の方は、作品展があったらいいなと思っています。例えば、ほてっこ発表会で2,4,6年が劇。その他学年が作品といったような形でも良いですね。色々な面で子供の成長が見られて新鮮かなと思いました。また、作品展の方が先生方の負担が少しでも軽減されるのでは?とも考えました。
私(校長)は初任校が布袋小学校でしたが、当時は、奇数学年が学芸会、偶数学年が展覧会を行っていました。
卒業アルバムを見ると、その様子がわかります。
私も両方経験しましたが、実は作品展の方がはるかに時間がかかります。
市の美術展も、直前には1日4時間図画工作という時もありました。作品作りには時間がかかるものなのです。
作品作りが速い子と遅い子の差が大きいことも問題です。かつては学校に残ってやりましたが、今はそれができません。
行事の精選の目的は、教育課程の実施に必要な授業時間の確保 です。
上の表は、新学習指導要領における、各教科等に必要な授業時数です。
例えば、6年生は、これまで年間980時間だったのが、1015時間になりました。布袋小学校では、今年から実施しています。
よくご覧ください。
この表に、行事はありません。
どういうことか?
行事は別のカウントなのです。行事は1015時間に含まれないのです。
すなわち、行事をやればやるほど他の授業時数が削られるので、余分に授業をしなければならないのです。
もしくは、例えば運動会なら、年間90時間の体育の授業時間内で、展覧会なら年間50時間の図画工作の時間内でやらなければならないのです。
最初の方が、過去や親を気にせず、必要性の低い行事は無くしてしまっても構わないと言われたのは、このことをわかって言ってみえるのです。
長くなったので一度切ります。