【校長日記】 本物にふれる
- 公開日
- 2015/07/01
- 更新日
- 2015/07/07
今日の布袋小
湊部屋の稽古場がある常観寺は、小折中八竜の通学班の集合場所。
集まってきた子に、「けいこを見た?」と聞くと意外な答えが返ってきました。
「エッ、やってるの?」
教師は、「こんなことは子どもは知っている」と思い込んで授業を進めることがあります。
しかし、思わぬところで失敗するのが、このかってな思い込みです。
わたしも、かつて、研究授業で痛い思いをしたことがあります。
今回も、びっくりしました。
そこで、「けいこをみんなで見に行くよ!」と引率しました。
すぐ目の前で、逸ノ城関はじめ、大きな力士が無言で四股を踏んでいます。
これだけでも、迫力十分です。
見学を終えて、「八竜の子は幸せだね。目の前でけいこを見ることができて。」
それを理解したかどうかはわかりませんが、本物にふれたかどうかは、その後の興味・関心に大きな違いが出ます。
私は、教員になって5年目の年、布袋小学校で1年生を担任していたときに、「生のものを50見る」と心に決めて、学級通信に見たものを書いていました。
その時の児童で、現在、布袋小学校の児童の保護者も何人かいますので、懐かしいと思われるかもしれません。
演劇、クラシックコンサート、クラシックバレエ、能・狂言、歌舞伎、ボクシング、プロレス、大相撲、体操競技、陸上競技、実業団バスケットボール、ラグビー・・・・
当時は、管弦楽団の現役奏者でしたので、その練習・本番に時間がとられます。そこで、ルールを少し緩め、「自分が出演した演奏会も数に含める」としました。
結局、生のもを見るが40回、自分の出演が10回で、ぎりぎり達成することができました。
その時見たものは、それ以後、自分の肥やしになっています。
先日の演劇鑑賞では、子どもたちはすばらしい感想を残してくれました。
これからも、インターネットやゲームではなく、生のものを見てくれたらと願うばかりです。