【校長日記】 こどもの才能は素質と思考の脳科学で伸びる−1−
- 公開日
- 2015/07/09
- 更新日
- 2015/07/09
校長日記
今日は、江南市いじめ・不登校対策研究会 啓発広報部研修会へ参加しました。
講師は、日本大学名誉教授・医学博士の林 成之先生です。
演題は、こどもの才能は素質と思考の脳科学で伸びる
〜教育の難題に脳科学が答える〜です。
林先生は、北島康介や羽生結弦、石川佳純、なでしこジャパンなどの数々のトップアスリートの指導を行い、2008〜2014年にはオリンピック日本代表選手・コーチに脳科学的戦略指導に携わってみえます。
今回の講演の中から、数点に絞って、学んだことをまとめてみます。
このことは、林先生に直接お許しをいただいています。
そのひとつは、子どもの才能を伸ばすのに一番重要なのは脳の発達に合わせた教育をするということです。
0歳~3歳は脳の細胞が増え続ける時期。この頃に記憶させても無意味です。それよりも、気持ちが伝わる脳を育てることが大切。未熟な脳に負担をかける知識の詰め込みは、将来的に才能が伸びなくなる。特に、耳を鍛えたい。
3歳から7歳は、不要な脳の細胞が減っていく時期。悪い習慣をやめさせることが先決で、その習慣は次回に紹介します。
7歳から10歳は、脳の回路が発達し始めるので、本格的に学習させる時期。自分でする子、気持ちを込める子を育てたい。
10歳からは、勝負に強く、才能を発揮します。心技体知をやりきる子を育てたい。
14歳からは、考え、心を深くする脳です。心を込めて、全力投球する子にしたい。
詳しくは、先生の『子どもの才能は3歳、7歳、10歳で決まる!—脳を鍛える10の方法』(幻冬舎新書)をご覧ください。
頭が良くなる「原理」は、本に従って4つの気持ちを足し算思考で回転させる!
はじめは、興味を持つ・好きになる。これには、自己保存の本能が関係します。
次に、正しい判断をしたい。これには、統一・一貫性の本能です。
さらに、自分で成し遂げたい。これが自我の本能です。
そして、相手の脳に入る・課題を解決する。これが、違いを認め友と共に学び考える本能です。
このサイクルを、脳科学で説明していただきました。
それぞれ、活動する脳の部位が異なり、A10神経群、前頭葉神経群、自己報酬神経群、ダイナミック・センターコアだそうです。
専門的すぎてわかりませんね。
とにかく、脳科学で説明されると、とても説得力があります。
次回には、やめるべき10の悪い習慣を紹介します。