【校長日記】 学び続ける
- 公開日
- 2015/07/10
- 更新日
- 2015/07/10
校長日記
どの世界にも偉人のような人はいるものです。
国語教育界の偉人として、大村はま先生を挙げて、異論のある方はいないでしょう。
昭和63年、私が布袋小学校に赴任して7年目にあたります。
この年、この丹葉地区の講演会に、大村はま先生を招聘しました。
担当したのは私です。
恐る恐る電話をし、用件を伝えると、即OKの返事。ただし、品の良い声で、「錦華小学校で研究会があるのでいらっしゃる?」というお言葉。
その状況から、返事は「はい。」しかあり得ません。
そこで、東京の錦華小学校で行われた「大村はま国語教室研究会」(名前は違うかもしれません)に出かけました。
錦華小学校は、今は統合されてありませんが、名門で知られ、あの夏目漱石の母校です。ドラゴンズの杉下 茂も卒業生です。
当時、大村はま先生は82歳。
その研究会では、はま先生が、毎年一つの単元(教材)の授業プランを提案されます。時には、ある教室を借りて、授業もされており、その様子がビデオで流されることもあります。
すごいのです。発想のスケールが・・・。
一つの宇宙を創っていました。
それから、しばらく毎年参加しましたが、そのパワーはますます盛んになりました。
さすがに、授業場面はなくなりましたが、その分、宇宙が年々広がりを見せるのです。
写真の著書は96歳の時の講演等を集めたものです。
少しだけでも教えを受けたものとして、自分もまだまだ現役を退くわけにはいけません。
昨日は、社会科教師の勉強会である社楽の会を開催しました。第436回目です。
私は、伊能忠敬を中心とした、江戸時代の文化の授業を提案しました。
やはり、教師は授業です。
これからも、他人の資料ではなく、自分が作成した指導案を提案していこうと思いました。
大村はま先生に倣って・・・・。