【校長日記】 すてきな父親
- 公開日
- 2015/07/12
- 更新日
- 2015/07/12
校長日記
江南市巡回指導員 山田昌宏先生に資料をいただきました。
その中に、次の文を見つけました。
原文のまま紹介します。
数十年前、私が初めて親になった頃、ある新聞に投書された女性の記事を読み、「すてきな父親」に出会いました。その投書記事には、次のようなことが書かれていました。
私は、終業式の日が来るのが怖かった。私の心に突き刺さっているとげは、通知表。
私は、3人兄弟姉妹の真ん中。上の姉は成績優秀しかも美人。下の弟は、成績はそれほどでもないが、明るく活発。私はときたら、美人でもなく、成績も悪い。そして運動音痴。だから通知表に書かれていることもパッとしない。
学校で通知表をもらって帰宅すると、姉と弟は、父母に得意げに見せていた。その後、私は暗い気持ちで、父母に通知表をそっと差し出し、うつむいた。怒られると思い、身を縮めた。
次の瞬間、意外な言葉が返ってきた。「よくがんばった。」
私は、自分の耳を疑った。恐る恐る目を開け、父母を見た。すると、父が笑顔で話してくれた。
「○○子はどても良い子だ。お母さんの手伝いを一杯してくれる。おじいさん、おばあさんの面倒も一番よくみる。そんな○○子がお父さんは好きだ。」
私は涙がこぼれた。うれしかった。父の笑顔と優しい言葉に救われた。さっきまでの暗い心が吹き飛んだ。心に鋭く突き刺さっていたとげがとれるような気がした。
私は、やがて結婚し、2児の母となった。今は、父は亡くなっていない。でも、あのときの父をいつも思い出す。今日も笑顔で「おかえりなさい」とわが子を迎えよう。
私は、読んでいて涙が出てきました。
1学期の通知表をお渡しする時期が近づいてきました。
ぜひ、お子様の成長につながる言葉を、生きる支えになる言葉を、プレゼントしてあげてください。