学校日記

【校長日記】 岩倉市食育シンポジウム

公開日
2015/07/20
更新日
2015/07/20

校長日記

昨日は、岩倉市食育シンポジウム に参加しました。

第一部は講演会で、2006 年にNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で紹介され、大きな反響をよんだ実在のリンゴ農家・木村秋則氏と、木村氏を全面的に支援し、リンゴスープを考案した山崎 隆シェフの対談でした。

木村秋則氏は、映画「奇跡のリンゴ」のモデルとしてあまりにも有名です。

えっ?!知らない?!

簡単に説明します。

「奇跡のリンゴ」は、不可能と言われたりんごの無農薬栽培に取り組み続けた木村秋則氏の実話を映画化したもので、阿部サダヲと菅野美穂が夫婦役を演じました。
青森県中津軽郡で生まれ育った秋則は、もともとものづくり大好き人間でしたが、りんご農家の娘・美栄子とお見合い結婚して婿入りし、りんご作りに携わるようになります。
しかし、リンゴ栽培の過程での十数回にわたる農薬散布が美栄子の体を蝕みました。
そこで、秋則は絶対不可能と言われていた「りんごの無農薬栽培」に挑むのです。
10年にわたり挑戦を続けましたが、りんごは実らず、周囲からは変人扱い、家族は貧困に陥りましたが、ある日、果実を実らせた1本の樹を見つけたのです・・・。

続きは、実際に見てくださいね。

この2人の講演と、2人を交えた農業・食育・給食関係者によるパネルディスカッションから、印象に残った言葉を紹介します。
ただし、あくまでも私(校長)の個人的な理解ですので、間違っていたらご指摘ください。

・ 硝酸態窒素を作るのが、地球温暖化の最大の要因。世界中の農家が使って、環境を壊している。
・ 山崎シェフは、リンゴスープに5年かけた。初めは木村さんにおいしくないと言われたが、リンゴ以外の余分な物を引いていったおいしくなった。
・ シックハウスでなにも食べられない少女が、木村さんのリンゴは食べることができた。
・ 死因はかつては脳卒中だったが、今はガンが。その原因は、食品添加物のため。
・ トウモロコシは畑を荒らした狸の親子を逃がした。狸用にトウモロコシを置いておいたら、それ以後被害がなくなった。
・ バナナ以外のほとんどの果樹で無農薬栽培に成功した。今、バナナに取り組んでいる。
 今後も、肥料、農薬、除草剤を使わない農業を広めていきたい。
・ 将来は「人間を維持できますか」という時代がきっとくる。食物を買う人、加工する人も考えなければならない。
・ 食は、人が良いと書く。
・ 温暖化の影響があるのか、農産物は将来は違う味・形になるかもしれない。昼夜の温度差が減少している事が影響している。
・ スナック菓子は身体によくない。表示をよく見てほしい。
・ 弱い立場の人にこそ、良いものを食べさせてあげたい。
・ 食育の基本は、良いものをよく噛んで感謝の気持ちで日々の食をすること。食べるものは大事。よいものを食べることで、人の性格も変わる。
・ 食べるということは命をつなぐこと。そのために、知らなければいけないことに気づいてもらうことも大切だ。
・ 基本は地産地消。産直センターで声を聞くと、会話をして楽しく帰る。顔が見えて安心しているようだ。今後は、六条麦を目玉にしたい。
・ 家庭で一緒に食事する機会を大切にしてほしい。今、モーニングサービスに行くと、みんな違う雑誌を読んでいる。心の通いが基本。
・ 食は生きること。食育を通して、子供たちに伝えたい。
・ 味覚は10歳までに育つ。好き嫌いの原因は、食わず嫌いが多い。色、見た目で食べない。給食では、いろんな食材に出会うことを大切にしている。
・ 日常生活の中に食育がある。家族の毎日の食生活が食育につながる。

 まだまだありますが、このあたりで・・・。
 古知野北小学校HPには、別の視点で書かれています。
  http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=2310018

お二人のHPです。  
 木村興農社【木村秋則オフィシャルホームページ】 http://www.akinorikimura.net/ 
 シェフ山崎 http://www.r-yamazaki.com/?mode=f8