【校長日記】 色丹島訪問記 −5−
- 公開日
- 2015/07/22
- 更新日
- 2015/07/22
校長日記
北方四島交流訪問事業(教育関係者・青少年)の一員として、色丹島へ訪問した報告の5回目です。
8月2日 9時20分に根室港を出発。
初めは快適でしたが、沖へ出ると外はこんな感じ(写真上)でした。
その日は、「やませ」が吹き、海は大荒れです。
「えとぴりか」は就航したばかりで、安定性は抜群といわれながら、周期の大きな揺れに悩まされます。
船員さんにも船酔いの人が出る始末。
メンバーは、ほとんどの人がダウンです。私も同じです。
その中で、文部科学省の千々岩さんだけが、昼食をおかわりしていました。鉄人かと思いました。
さて、北方領土は、日本から見たら自分の領土です。
しかし、訪問する時には、必ず通るポイントがあるのです。
それが、中間点 。(写真中)
N 43度28分 E 145度 46分
すなわち、ロシア側の主張する海の上の国境で、ロシア国境警備隊とロシア語で連絡を取るのです。
そこで、許可が出ると、ロシアの国旗を船に掲げるのです。
ここで許可を得ないで入り込むと、拿捕されるかもしれないのです。
日本固有の領土といいながら、さらにビザなし交流といいながら、なんたる矛盾。
しかし、受け止めるしかないのです。
ロシアの実効支配が続いているということを、身をもって感じました。
これは、もっと強く感じます。
次回に紹介します。