【校長日記】 映画「ジョバンニの島」を見てきました
- 公開日
- 2015/08/08
- 更新日
- 2015/08/08
校長日記
7月28日に紹介しました映画「ジョバンニの島」を見てきました。
会場は、岩倉市総合体育文化センター。戦後70年、岩倉市平和祈念事業映画として上映されました。
今、この校長日記で連載している、北方領土・色丹島の物語です。
その時紹介しましたが、声優陣が、仲代達矢、市村正親、北島三郎、ユースケ・サンタマリア、柳原可奈子、仲間由紀恵、八千草薫、犬塚弘・・・。著名人のオンパレード。
原作は、「北の国から」の杉田成道。監督は「みゆき」の西久保瑞穂。メインテーマはさだまさし。
日本音楽事業者協会創立50周年記念作品として、どれほど力を入れているのかがわかります。
基本的に実話 。
すばらしかったです。
私自身、戦争に対する見方が変わった部分もありました。
これまで多くの戦争映画をみてきましたが、このようなアプローチをした映画は初めてです。
しかも、舞台は色丹島。
見ていて、「本当にあったのかな?」と思ったのですが、原作の杉田さんは、インタビューで次のように答えています。
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/148474/2 より
「ほぼ全て、史実通りと思っていただいて結構です。目を背けたくなるような戦争の悲惨さは数えきれませんけれど、小学校では日本とロシアの子どもたちが一緒に相撲を取ったり、互いの国の歌を歌い合ったり、海で遊んだりしていたのです。そうした交流も、強制退去までの3年間にはあったと聞きました」
映画中の、歌の交流は泣けてきます。
あまり書くとネタバレになりますのでやめておきます。
ただ、ソ連軍が家族ぐるみで来ているというのは、この映画の大きなポイントです。
しかも、映画の内容が正しければ、現地の人の母屋を接収し、ロシア風に改装しています。
日本軍が南方の島に家族ぐるみで侵攻しましたか?
事情は違いますが、以前沖縄で取材した時には、嘉手納基地では、ハウジングエリアと基地の中の学校を結ぶスクールバスの基地には50台以上のスクールバスが止まっていたのを思い出します。何世帯分でしょうか・・・。
また、基地外住宅は5000世帯以上あり、米兵住宅の家賃は日本人の住宅の3〜5倍。
(もちろん無税で、光熱費等も含めて、全て日本の思いやり予算ということでした。)
「家族」と「戦争」の日本と欧米との違いは、今の「仕事」と「家族」の違いに近いかもしれないと思いました。
エンドロールを見ていたら、特別協力の名に得能 宏さんの名前を見つけました。
色丹島を訪問した際に、得能家のお墓をお参りした事を思い出しました。
そして、最後には、私たちもパーティーをしたレストラン「インペリアル」が出てくるではありませんか!
実際に行った者にしかわからない、ディープな感傷に浸りました。
DVDも出ているそうです。
ぜひご覧ください。