【校長日記】 色丹島訪問記 −23−
- 公開日
- 2015/08/10
- 更新日
- 2015/08/10
校長日記
平成25年度 北方四島交流訪問事業(教育関係者・青少年)の報告です。
夏休み中を利用して、平成25年度 北方四島交流訪問事業(教育関係者・青少年)の報告をしています。
穴澗初等中等学校の紹介にもどります。
今日は保健室 。
学校の訪問で、私が最も驚いたのは「歯の治療ルーム」。(写真上)
週1回歯医者が来て、無料で治療をするのだそうです。
教員も緊急の時は看てもらえるが、一般人はだめです。歯磨き指導は、学校としては行っていないようでした。
保健室としては、とても殺風景でした。(写真中)
日本の学校へ来たら、驚くだろうな・・・。
身長体重計です。(写真下)
このほかの情報です。
・ 義務教育は9年。1〜4年生が日本でいう小学校。5〜9年生が中学校。10、11年が高等学校
・ カリキュラムは地方によって異なる。前(ソ連時代)は同じだった。
・ 村長が言うには、「ソ連時代はよかった。失われた20年があったけど、最近少しずつ復活してきた。
例えば、教員資格の確認テストなどが復活した。かつては、10,11年生が行く中等職業訓練校が約1000校あった。ロシアになり、それらがすべてなくなった。技術者を育てる仕組みが壊れた。」
我々社会科教師にとって、ソ連からロシアに変わってどうなったかは最大の関心事です。
複数の人に尋ねても、意外な答えが「ソ連時代が良かった」
これには驚きました。
職員のボロスタシビリさんは、「ゴルバチョフは破壊者、プーチン&メドは創造者」と言っていました。
西側に人気のゴルビーは、ロシアでは人気がないというのは本当でした。
「今から100年後に、20世紀後半の世界史で、教科書で太字になるのはゴルビーと山中伸弥教授」と、予言しておきます。
・ 授業時間は、9時〜3時30分。終わったら帰宅。その後、部活動に行く子や、音楽塾へ行く子など。
・ 1,2年生は、1,2時間目が終わってから20分の給食。終わってから3時間目。午後は2時間か3時間。
・ それ以上の学年は、午前3時間、昼食後3、4時間。授業1単位時間は45分間。
・ 男女比は約半々でした。
明日に続きます。