カンボジアのこどもたち−2−
- 公開日
- 2017/08/04
- 更新日
- 2017/08/04
社会科お役立ち情報
私(校長)は、一昨年休みを利用してカンボジアへ行って来ました。
といっても、世界遺産で有名な、アンコール遺跡のあるシェムリアップだけです。
ここで見たこどもたちは、日本のこどもたちが失ったものを持っていると感じました。
昭和20から30年代の日本のこどもたちの姿です。
その様子を紹介します。
私のブログ「あなたも社楽人」では、アンコール遺跡関係の記事を載せています。
併せてご覧ください。 http://blog.goo.ne.jp/syaraku0812
シェムリアップの街から10キロほど南に、東南アジア最大の湖「トンレサップ湖」があります。
広さは琵琶湖の18倍。バイオリンの形をしています。
ここに、100万人以上の水上生活者 がいるのです。
私が訪れたチョンクニアという集落でも、5000人が住んでいました。仮に平均7人家族なら、700戸の船の家ということになります。
トンレサップ湖は、雨季と乾季で湖岸線が大きく変化します。
そのたびに、船の家を異動させるのです。
年間7回ほど場所を移動しているそうです。
一応、正規の船は住所を登録しているのですが、移動するので、郵便が届きにくくなるそうです。
中には違法滞在の人も・・・。
写真上は、そのうちの1軒です。
ドラム缶の上に家を建てています。
お母さんと子供4人が写っています。
電化製品が見えますが、バッテリーを使用します。
トンレサップ湖には、300種以上の淡水魚がおり、カンボジア人のタンパク源の60%をまかなっています。淡水魚としては世界有数の漁獲高を誇ります。
この子たちは学校にも行っています。
写真中は、船の上の学校です。
上の2枚は、キリスト教会に併設された学校です。小さい子がたくさんいました。
下の2枚は、ベトナム人の子専用の学校です。違法滞在らしい・・・?
昨日の写真下では、小学校6年生ぐらいの子が、小舟の上で漁をしていました。
立派な働き手なのです。
他で聞いた話では、小さいうちは学校に行かせるが、高学年になると働かせるために学校に行かなくなるそうです。
義務教育なのに、生きるためなのでしょう。
行きたくても行けないのが現実です。
「貧しいから」といえばそうなのですが、私には、とてもたくましく、まぶしく見えました。ずいぶん大人に見えました。
ところで、昨日の写真下には、膝から下を切断した人が同乗していました。
おそらく、地雷の被害に遭ったのでしょう。
厳しい現実です。
写真下の学校も、隣に教会があります。
2階の網の部分は体育館です。
明日に続きます。