【校長日記】 ソウルの地下鉄
- 公開日
- 2015/08/17
- 更新日
- 2015/08/17
校長日記
夏休み中は、社会科に関係のある雑学を紹介しています。
今日は、ソウルの地下鉄 。
社会科に関係ない?
いえいえ、関係ありますよ。
私の好きなまち・ソウル。
そのソウルの地下鉄は1号線だけが左側通行で、その後の2号線以後は右側通行 です。
なぜ?
韓国の旧国鉄は、日本統治時代に敷かれた左側通行 を採用しています。
戦後、アメリカの統治下におかれ、車は右側通行 になりましたが、鉄道はそのまま残りました。
地下鉄1号線は、旧国鉄とつながっているため左側通行。
それ以後にできた地下鉄は、車と同様に右側通行にしたのです。
困ったことがおきました。地下鉄4号線です。
右側通行なのに、左側通行の在来線に乗り入れる ことにしたのです。
ぶつかってしまう?しかも、地下鉄は直流、在来線は交流 !
そこで、境界駅の南泰嶺〜ソンバウィ間で、デッドセクション(無電区間)をつくり、地下で立体交差により左右の通行が入れ替わるようにしたのです。
かつて、東京・銀座線も、無電区間で電気が消えていましたね。
どちら側を通行するかにも、歴史があるのです。
ところで、韓国の学校では、朝礼、修学旅行、運動会、遠足、班長と週番制度、校訓とクラス標語、登校指導、服装検査… があります。
1968年の国民教育憲章公布で全面的に再整備され70年代に定着しました。
この中には、日本統治時代の名残もあることでしょう。
少し前に、ソウル教育大教授が、これらを「日帝残滓」と主張していました。だからどうしたいのかは分かりませんでしたが…。
その経緯はどうであれ、文化は混じり合うものだと思います。