【校長日記】 船舶のトンって?
- 公開日
- 2015/08/26
- 更新日
- 2015/08/26
校長日記
夏休み中は、社会科に関係のある雑学を紹介しています。
今日は、船舶のトンって? です。
船の大きさはどう表しますか?
たとえばあのタイタニック(写真左)は総トン数46,328トンですが、この「トン」は何を表すの?
これを正確に言える人は素晴らしい!
これは、10トントラックの「トン」とは違います。重量ではない のです。
船の大きさを表している「トン」という単位は、酒樽を叩いたときの“トン”という音に由来するのです。
基本的に、単位というのは、身近なものが基準になります。
船は、ワインの輸送手段として使われた時に、 酒樽が何個積めるかが船の大きさを表しました。
当時の酒樽1個の容積は約40立方フィート(およそ1,100リットル)で、これが1トン 。
その酒樽を叩いて数えていたので、「トン!」と音がして、その音の数で○トンと表していました。
もっとも、酒樽1個を単位としていたかつての基準も、現在は 100立方フィート(約2.8立方メートル)が1総トンとなりましたが、重量ではなく、容積であることには変わりません。
しかし、まだ話は終わりません!
船の大きさを示すトンには2種類あり、「容積トン」以外に 「重量トン」もあるのです。
容積トンは「樽を何個積めるか」なので、樽を積めないところを除きます。あくまでも積み荷が対象です。
しかし、重量トンは「排水量」と「載貨重量トン(DWT)」
を表します。
軍艦の大きさは排水量です。
船の重量と一致します。戦艦大和(写真右)は排水量65,000トンでした。
また、「20万トンタンカー」とは、最大積載油の重量のことです。
貨物(自己の燃料等も含む)の最大積載量の重量を表します。
10トントラックと同じです。
いずれにしろ、これらは種々の手数料や船にかかる税金の基準
となり、大切な数字です。
混乱してきましたね・・・・
詳しくは「船舶のトン数の測度に関する法律」というのがあるので、次をご覧ください。
船舶のトン数の測度に関する法律