【校長日記】 子どもが伸びる!集中力アップのコツ!
- 公開日
- 2015/08/30
- 更新日
- 2015/08/30
校長日記
昨日は、近畿大学陸上競技部 駅伝監督の佐藤 治 氏 の講演を聴いてきました。
参考になることがいろいろとありましたので紹介します。
ただし、私の主観的なメモなので、聞き間違いもあるかもしれません。
文責は私にあります。
佐藤氏の専門は、メンタルトレーニング。
そのトレーニング法で、地域で18位程度の四日市大学の事務職員兼駅伝監督として、9年連続で全日本大学駅伝に出場するほどのチームを育てあげました。
普通の子が入ってくる四日市大学が、その9年間はあの中京大学をも上回ったのです。
「心技体」でどれが大事でしょうか?
ほとんどの人がメンタルと言うが、やはり体です。
田中マー君ほどの選手でも、肘が痛いだけで投げられないのです。
体を一番大事にしないといけない。まずは、心身共にリフレッシュし、実力を出しやすい状況にすることです。
そこで大切なのは呼吸 です。
脳は酸素がないと動きにくい器官です。
取り入れる酸素の、4分の1は脳が使っています。
複式呼吸で脳に酸素を送るとリラックスできるのです。
「鼻から5秒吸って、3秒止めて、口から10秒吐き続ける」
吹奏楽の練習でよくやりますね。
これで、横隔膜が使えるようになり、肺がより効率的に使えるようになるのです。
深い呼吸が、自律神経、すなわち交感神経と副交感神経のバランスを整えるのです。
寝る前にやると、よく眠れるようになります。副交感神経が働くようになるからです。
実力発揮の法則は、心の抵抗と体の抵抗を少なくすると潜在能力が発揮できるというものです。
もう一つ、目の前のものに集中することです。
落ち込んでいる学生が、「ワンピース」を読むと心の抵抗がなくなります。それは集中したからです。
抵抗がなくなるというのは集中することです。
やる気のない生徒でも、簡単にやる気がでる方法があります。
「100万円あげるので話を聞いてください。」といえば誰でも聞きます。
うれしいからです。脳の中でやる気を出す信号を出すには、うれしくないとできないのです。
すなわち、感情をよくしてやるとやる気がでる のです。
少年野球で三振して落ち込んできた子に、「やめてしまえ」というとやる気がでるか?
ますます落ち込みます。次の打席でも力が入ってしまいます。
賢い監督なら、こう言います。
「今、最後の空振りをした球はどんな球だった?」「カーブです」
「あのピッチャー、カーブの時は肘が下がるな。」
それ以後、その子はピッチャーばかり見ています。
「肘が下がった、カーブだ!当たった!」と、うれしくなるのです。
三振しても、こう言えばうれしくなってやる気がでる。
叱ると次の打席でビビってしまうのに、理解すると、ぜひカーブを打ちたいと思うようになる。
これが脳の仕組み。
正しい使い方としては、わかった、うれしい、やる気がでる ようにしてあげるのです。
怒ってもよくならないのです。
(長くなりました。明日に続きます。)