【校長日記】岩倉北小学校研究発表会
- 公開日
- 2015/10/31
- 更新日
- 2015/10/31
校長日記
昨日、岩倉北小学校研究発表会 に参加しました。
一般的に、丹葉管内46校の中で、丹葉地方教育事務協議会より毎年2校が研究指定され、2年目の秋に発表をします。
実質的に短すぎるために、市町独自でもう1年前に研究指定をするのが慣例になってきました。
丹葉地方教育事務協議会って何?後日、詳しく説明します。
研究主題は、「進んでかかわり合い、共に学ぶ喜びを感じる子どもの育成 − 子どもの学びを広げる授業づくりを通して −」
岩倉北小学校には、ここ5,6年、毎年訪問していましたので、とても楽しみにしていました。
以下は私見です。
目玉の一つが、「学び」を4つに分析して取り組んだことです。
A 大きく広げる :既習から知識を広げます。拡散的課題で、イメージマップなどを使うと有効です。
紀要には「未知から既知へ」とありますが、これは、「既知から未知へ」もしくは「未知を既知へ」にするべきだと思います。
B 高く広げる :俗に「高める」とよんでいるものです。より高い価値へ導きます。「法則性を見つける」こともそうですし、体験したことを意味づけ一般化することもそうでしょう。
C 深く広げる :「深める」といっているものです。昨日の「やまなし」の授業はまさにそうでした。(写真中)収束的な課題の時に「深化の真価」が発揮されます。
D 転じて広げる :転化や発展、応用です。学んだ原理・原則を他で活かすことです。
この「学び」4類型ごとに、指導過程や発問、思考ツールなどを位置づけておくと、日頃から安定したハイレベルの授業がなされると思います。
カリキュラムをこの4類型で位置づける作業はこれからでしょう。
二つ目の目玉が、段階にメタ認知を取り入れたことです。
いわゆる指導の段階である「導入」「展開」「整理」に、自己認識を当てはめたのが「はじめの自分」「広がる自分」「あとの自分」という言葉です。
とても深い理論です。
「あとの自分」は最後のふりかえりで確認できるのですが、「はじめの自分」「広がる自分」をメタ認知する方法が意識されていたのか?じっくりとは見ていないので、よくわかりませんでした。
写真下を見てください。とても頭が近いですね。
わたしは「頭の距離は人間関係の距離」と言っています。人間関係は、こうしたところにでるのです。
日頃から、いろいろな手だてで温かい学級経営がなされていることがわかります。
きもちのよい研究発表会でした。