【校長日記】 名鉄電車のお話です −2−
- 公開日
- 2016/01/03
- 更新日
- 2016/01/03
校長日記
前回の続きです。
名鉄の路線図を見て気付くのは、岩倉駅がターミナル駅になっていることです。
現在の犬山方面に加えて、一宮方面に路線があったことは前回お知らせしましたが、小牧方面にも赤い点線がありました。
これは「予定線」ということです。
実際に、大正9年に開通し、岩倉支線(岩倉〜小牧)と呼ばれていました。
しかし、昭和39年4月に廃線となりました。
一宮線は昭和40年に廃止になりました。
(駅舎後には名鉄丸栄百貨店ができ、子供心にあこがれの的でした。)
ここで問題です。
この両線は、乗客数の不足で廃止になったのではなく、ある理由で国や県の廃止要請に従ったものです。
この両線は、なぜ廃止されたのでしょう?
正解はもう少し下です。
正解です。
鉄道と国道との立体交差を避けたかったからです。
両線は、国道41号線、22号線と交差予定でした。
今なら立体交差は当たり前ですが、当時の発想からは避けるべきものだったのです。
残っていれば、名古屋を取り巻く環状線に繋がったかもしれません。
今考えると、もったいなかった気がしますね。