【校長日記】 楽譜はおもしろい!
- 公開日
- 2016/04/09
- 更新日
- 2016/04/09
校長日記
4日のふれあいコンサートでは、政木寫真館さんに写真を撮っていただきました。
その中に、1枚だけ楽譜の写真がありました。
譜面台には、「無窮動」、そしてその上に「春の声」の2ndバイオリンの楽譜がありました。
これは、きわめてレアな写真です。
私は、アマチュアオーケストラで10数年活動をしていました。1stバイオリンが多く、時々2ndバイオリン、1回だけビオラを担当しました。
弦楽器は、ボーイング を揃えるために、記号を書き込みます。
ボーイングとは運弓のことで、簡単に言えば弓の上げ下げのことです。パート内や、他のパートでも同じ音型の時には上げ下げをそろえます。見栄えもありますが、それ以上に、音楽に影響してしまうのです。
そこで、楽譜に、ダウン(下げる時)には「Π」、アップの時には「∨」を書き込みます。
これは、弓の形にもとずいています。
写真下を見るとわかりますね。
ウィーン・フィルの人でも、同じように書き込んであることに安心しました。
ここで大発見をしました。
5小節目に注目してください。
普通なら、Π∨Π 休∨Π をくり返すはずです。
ところが、ΠΠ∨ 休Π∨ とやっているのです。
(休は四分休符のこと)
ここに、ウィンナ・ワルツの秘密の一つがあるのかも・・・。
その他、転調する時、例えば上の写真の5段目、変ロ長調からヘ長調に変わる時には、♭を丸で囲んでありました。
金管クラブ員がやることと同じことをやっていたのです。
世界のトップでも、書き込みを見るととても普通で、安心してしまいました。
何事も、基本は同じだと思いました。