【校長日記】 今日の朝礼
- 公開日
- 2016/05/16
- 更新日
- 2016/05/16
校長日記
今日、5月16日の朝礼の内容を紹介します。
初めに、スポーツ少年団の表彰状を紹介し、拍手で賞賛しました。
次に、HPの3年生の記事より、「はしをそろえる」ことで、教室がきれいになったことを紹介しました。
ここからが本番。
テーマは、奈良公園のシカ
修学旅行で、6年生が奈良公園のシカとふれあってきました。
そのシカは、平城京をつくった時に、守護神社として春日大社を造営し、その神として、鹿島神宮から招いたのです。
その神が、白いシカに乗ってやってきたという伝説から、シカは、神の使いと大切にされたのです。
1200頭の野生の鹿が、都市で人々と共存しているのは、世界中で奈良だけです。
しかし、明治政府が派遣した県令は、シカを排除し、若草山で牛や馬を飼育しようとします。当時の富国強兵政策にのったのです。
700頭のシカが捕獲され、餓死し、38に激減、絶滅の危機に瀕しました。
しかし、そこで立ち上がったのが、丸尾萬治郎。
「みんなのため」と市民運動を起こし、お金を出し合って、保護に乗り出しました。
その後、市民と行政、春日大社が協力し、今では1200頭にまで回復したのです。
奈良といえば東大寺の大仏です。
しかし、わが布袋にも大仏があります。
通称、布袋の大仏。
東大寺の大仏よりも、2m大きいのです。
その大仏をつくったのが、前田秀信。
「みんなおため」と、私財を投げ打って、自分でコンクリートをこねて、5年かけて大仏をつくりました。昭和29年のことです。
2週間前の朝礼で、「だれかが始めて今がある」という話をしました。
奈良公園のシカや布袋の大仏も同じです。
感謝の心を忘れないようにしたいものです。