【校長日記】 世界遺産 ポンペイの壁画展
- 公開日
- 2016/08/08
- 更新日
- 2016/08/08
校長日記
名古屋市博物館で開催中の、世界遺産 ポンペイの壁画展 を見てきました。
ポンペイってご存じですか?
ポンペイは、イタリア・ナポリ近郊にあった古代都市です。
紀元後79年のヴェスヴィオ火山の噴火による大火砕流によって、ほぼ瞬時に地中に埋もれてしまった都市です。
日本はその頃、倭の奴国王が後漢に朝献して、倭奴国王印(金印紫綬)を授けられました。大陸から稲作が伝来し、むらの中で貧富の差が発生し始めた頃です。
ポンペイは、ローマ人のリゾート地として繁栄した都市で、最盛期には約2万人が居住したといわれています。そのまま、火山灰に埋もれてしまったのです。
18世紀に発掘が始まりました。いわば、タイムカプセルを開けるようなものなのです。
当時のローマ人の生活は驚きです。
今とあまり変わらないからです。
上下水道が完備し、公衆浴場、劇場、飲食店、クリーニング店などもあります。
食生活も豊かで、小麦、大麦、ひよこ豆や果物、木の実。おそらく高価な輸入香辛料、さらにエジプトからはレンズ豆、アラビア半島からはナツメヤシなどの珍しい食材も入ってきていました。
医療器具、コンパス、コイン、楽器、その他、生活道具も多彩です。
その屋敷には、壁画が描かれていたのです。
今、その壁画展が行われているのです。
ここから http://www.museum.city.nagoya.jp/exhibition/special/past/tenji160723.html
※ 下の画像はここから引用しました。
注目は、ポンペイではなく、エルコラーノで見つかった壁画です。
エルコラーノは、ポンペイよりもさらに火山に近く、同じように埋没しました。
より深く埋まっているので、ポンペイほど発掘は進んでいませんが、その壁画はハイレベル!
壁画のレベルは、富裕層のレベルを表します。
どうも、古代ローマ時代には貴族の別荘地だったようです。建物は豪華で、2階建てが多いのです。
おすすめです!