【校長日記】 中東とイスラム世界はどこへ行くのか
- 公開日
- 2016/11/13
- 更新日
- 2016/11/13
校長日記
昨日、犬山市民総合大学 敬道館 公開講座へ行ってきました。
テーマは、「中東とイスラム世界はどこへ行くのか」
講師は、東京大学先端科学技術研究センター准教授
池内 恵 氏
イスラム教には興味があったので楽しみに行ったのですが、難しかった・・・。
池内先生のHP中東・イスラーム学の風姿花伝で予習もしていきました。
ここから http://ikeuchisatoshi.com/
90分の内、60分以上がイスラム教そのものの話でした。
もともと、ユダヤ教とキリスト教、イスラム教は親戚みたいなものです。
ユダヤ教が旧約聖書
キリスト教が旧約聖書+新約聖書(旧約聖書<新約聖書)
イスラム教が旧約聖書+新約聖書+コーラン(旧約聖書<新約聖書<コーラン)
だから仲良くできそうなものなのに、似ているものほど相手に厳しいのです。
イスラム教では、スンニ派とシーア派の対立は内乱の大きな原因となっています。
キリスト教でも、カトリックとプロテスタントの対立が革命の原因にまでなりました。
対立の根源は、神によって選ばれた預言者は何人もいるのですが、イスラム教ではムハンマドを最後の、最終の預言者としていることにあります。
ユダヤ教のモーセ、キリスト教のイエスも預言者なのですが、ムハマンドが最終の預言者なのでイスラム教が最終の形とするのです。
イスラム教徒にとっては、キリスト教は未完の宗教。
これが、相容れないところです。
このあたりを強調されました。
以下、レジメの見出しのみを紹介します。
1 「イスラム国」の拠り所:グローバルな「ジハード」の理念
2 グローバル・ジハードの歴史と「拡散」の組織論
3 グローバル・ジハードの「拡大」:政治・国際的条件
4 「イスラム国」の「拡大」から再び「拡散」へ
「国際法」が話題になりました。これから調べていきたいと思います。
※ イスラム教徒が組織がなくても集まれることを「拡散」
政府が国境を守れず、国を名乗るようになるのが「拡大」です。