【校長日記】よく働く子
- 公開日
- 2016/11/24
- 更新日
- 2016/11/24
校長日記
本校の校訓の一つがよく働く子
校訓の残りの2つがよく勉強する子、よく身体を鍛える子です。
この校訓がいつからあるのか、わかっていません。戦前からあったと思われますが、ご存じの方、教えてください。
さて、昨日は勤労感謝の日でした。
その意味について、今朝の産経新聞が社説で述べていますので引用して紹介します。
23日の休日、紅葉狩りや芸術鑑賞などに出かけた人も多かったに違いない。楽しいひとときに日頃の仕事の疲れとストレスを癒やすのは、勤労感謝の日の意義にも十分かなっていよう。
この祝日は戦前の祭日「新嘗(にいなめ)祭」に由来するものである。宮中では新嘗の祭儀が行われ、天皇が神々に新穀を供えて収穫を感謝し、自らも食することで国に実りをもたらす力を得るとされる。
昭和23年、祝日法で「勤労をたっとび、生産を祝い、国民が互いに感謝しあう日」と定められ、今日に至っているが、労働をめぐる現在の風潮を顧みるとき、この趣旨の本来の意味がどこまで浸透しているか、実に疑問である。
わが国では古来、勤労は極めて大切な徳目とされてきた。聖徳太子が十七条憲法に「官吏は朝早くに出て、夕遅くに退出せよ」と示したことや、「働」が和製の文字であることにも、日本人の働き好きの一端がうかがえる。
社説では、この後過労死を挙げ、「楽しく、健康を害しない」ことが勤労の大前提となるような社会であれと願うと結んでいます。
それはさておき、布袋小学校の児童は、昭和の時代(お父さん、お母さんの小学生時代)と比べても、掃除や委員会活動など、「働く」ということではがんばっていると思います。
これは、先輩の姿を見て学んでいることも大きいと思います。
それでは家庭でのお手伝いはどうでしょうか?
曾祖父、曾祖母の時代は、生きていくことで必死で、子どもたちも働いていました。
兄弟の数も多く、子守りは兄姉の「仕事」でした。
そこで学んだことは、机の前では学べないことでした。
今は、「働く」ことを学校で教えなければならない時代です。
中学校では、職業体験・職場訪問をしています。
キャリア教育として重要な位置づけです。
小学校でも、今後も掃除や係活動・当番活動等の指導を継続していきます。
ぜひご家庭でも、家での責任分担、すなわちお手伝いを日常化させていただけたらと思います。小さなことからで構いません。
勤労を楽しめる、そんな人になってほしいことが願いです。