【社会科こぼれ話】江戸時代の「石(こく)」って何?−4−
- 公開日
- 2018/12/18
- 更新日
- 2018/12/18
社会科お役立ち情報
第4回です。
「1石」とは、容積の単位であり、一般には米の容積(180リットル=2.5俵)ということが分かりましたね。
また、米1石の重さが150kg、1年間で食べる米(1000合=1石)が収穫できる広さを1反であることもわかりました。
今日は通貨単位です。
【 通貨単位 】
江戸時代には、何でも米を基準にしてきました。
通貨単位も同じです。
もともとは、1人が1年間に食べる1石の米代金を1両 に決めました。
1両は、現在の価値で約10万円になります(17世紀の場合)。
すなわち、1石の米代金は10万円です。
現在の米の市場価格は1石(150kg)が約4〜8万円ぐらいでしょうか。米によって違いますが、17世紀よりは割安です。
また1反でとれる米の生産者価格は約10万円ぐらいでしょうか。
場所にも、米の種類や出来にもよりますが…。
いかがですか?
驚くべき事に、生活する上でのほとんどの単位は、お米が基準なのです。
鎌倉時代以降の武士は土地がすべてといいますが、それは 土地=米=お金 ということなのです。
明日に続きます。