【社会科こぼれ話】江戸時代の「石(こく)」って何?−6−
- 公開日
- 2017/12/10
- 更新日
- 2017/12/10
社会科お役立ち情報
前回の続きです。
「1石」とは、容積の単位であり、一般には米の容積(180リットル=2.5俵)ということが分かりましたね。
また、米1石の重さが150kg、1年間で食べる米(1000合=1石)が収穫できる広さを1反、そして1石が1両であることもわかりました。
そして、領地の経済的価値、年貢収入を表しました。
今日は視点を変えて、兵力です。
【 兵力 】
司馬遼太郎の『関ヶ原』だったかと思いますが、戦国時代の戦闘員の動員能力は、およそ「1万石につき250人」 だったと書いてありました。
19万石の石田三成は、250×19=4750 。
関ヶ原の戦いでの石田軍は約5000人と言われているので、なるほどという数式です。
(関ヶ原の戦いでの兵力は、実際にはもっと少なかったのではないかという説もあります。)
しかし、平和な江戸時代になると減ります。それ以外の出費が増えるためです。
加賀100万石の前田家で1万人といわれているので、戦国時代の半分以下に減ります。
長州藩36万9000石が禁門の変で動員した3000人という数もわかります。
いずれにしろ、「石」高から、およその兵力が類推できる のです。
「石」はすごい!