学校日記

丹葉フィールドワーク--新日鐵住金−

公開日
2018/08/09
更新日
2018/08/09

校長日記

昨日は、丹葉地区の社会科教師による丹葉フィールドワークに参加しました。

午前の目的地は、新日鐵住金 名古屋製鉄所 です。

小笠原さんと立松さんが説明してくださいました。

約632万m2(ナゴヤドーム約131個分)の敷地には、バス停33か所あります。グランドが2面、体育館、野球場もあります。消防車が3台、救急車も1台備えています。
34万本の常緑樹が茂っていました。

メインオフィスには350名の事務系職員が働いています。
全体では、正社員3千人(内 1600人は三交代勤務)、協力会社社員が7千人いるそうです。

まず、オーストラリアから輸入した鉄鉱石・石炭と、美濃赤坂の石灰石を2つの高炉で溶かします。
高炉を新設すると、350億から400億円かかります。
(日本全体で24基稼働しています。)
高炉は、一度火をつけたら、24時間365日つけっぱなしです。
冷えたら鉄が固まってしまいますね。

高炉には寿命があります。
2mの耐火煉瓦が減っていき、30cmぐらいになると使えません。
15年ほどで交換します。

その解体には、4000tクレーンが2基必要で、全国から3000人の技術者が集まります。
(その宿泊施設を確保するのが大変だそうです。)
また新設時は、女性は中に入れません。土俵と同じで、縁起を担いでいるのです。

ドロドロに溶けた鉄は、トーピードカーで転炉に運びます。
トーピードカーには、300tの溶鉄を入れることができます。
1台1億円です。

転炉で、注文に応じた成分調整をし、スラブという鉄の板を作ります。

そのスラブを8枚運ぶのが、180tキャリアカーです。
56本のタイヤがあり、すべてが回転するので小回りもききます。
こちらは2億円。日本車両の製品です。

その後、熱延工程を見学しました。
1日、700本の板を延ばして、ロールのように巻き取ります。
ちょうど、プリウスの車体に使われる鉄板を延ばしているところを見ました。
車種によっても、鉄板は異なるのです。
離れていても、熱さを感じました。

水は愛知用水から。90%はリサイクルしますが、残りは蒸発してしまいます。

まだまだ情報を収集しましたが、ここではこのくらいに・・・・・。

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