心のコップ
- 公開日
- 2024/11/05
- 更新日
- 2024/11/05
校長室より
児童朝礼で「心のコップ」というお話をしました。
人には、不安や苦しさをためる心のコップがあります。そのコップは、だれにも見えません。人によって大きさは様々です。このコップに、ある程度は、不安や苦しさをためることができます。いろいろな経験や体験をすることで、この心のコップの大きさも変わります。
しかし、この心のコップがいっぱいになりあふれてしまうと、苦しくて苦しくてたまらなくなります。
心のコップがあふれてしまう前に、コップの中身をすくい取ってくれたり、吸い取ってくれる人を見つけましょう。友達であったり先生であったり、おうちの方であったり兄弟であったり、だれでもよいので、自分のあふれそうなものをすくい取ってくれる人を見つけましょう。
このコップが一気にあふれそうになるのは、人からの冷たい態度や言葉です。心ない態度やことばは、冗談でも私は許すことができません。
たとえば、目の前に「命にかかわる病気をわずらっている人」がいたとしましょう。その人は、だれにもそのことを言いたくなくて、自分の病気のことを人に伝えていません。突然目の前にいる人から、冗談まじりの会話のなかで、笑いながら「死ね」と言われました。言われた人は、どんな気持ちになるでしょうね。
今一度、皆さんの行動や言葉を見つめ直してみましょう。「冗談ですむ」と軽く考えて、人を傷つけていませんか。
布袋北小学校の皆さんは、「誰かの心のコップをあふれさせる子」ではなく、「誰かの心のコップの中身ををすくいとってくれる」あたたかい子ばかりだと先生は思います。
自分の心のコップがあふれそうになる前に、相談してください。また、あふれそうになっている友達を見つけたら、「なにか自分にできることはないか」と考えてみてください。