校長先生は、次のようなお話をされました。

　つくしがぐんぐん伸びてきました。校庭の桜のつぼみは柔らかく膨らみ、今にも咲きそうです。今日のこの雨は、この雨の後、温かい風を呼び、春本番を迎える準備をしているのだと思います。春が訪れました。そして、この式場内は、一足早く春満開です。

　本日ここに、多くのご来賓の皆様にご臨席を賜り、平成２９年度卒業式をみなさまと一緒に挙行できますことは、卒業生はもちろんのこと、私たち職員も、この上ない喜びです。高いところからではございますが、厚くお礼申し上げます。ありがとうございます。

　保護者の皆様には、お子さんのご卒業を、心よりお慶び申し上げます。
　ランドセルがとても大きく感じた入学式、今では心も体もこんなにたくましく大きくなりました。今ここに、草井小学校を巣立とうとしているお子さんを目の前にして、感無量のことと推察いたします。本当におめでとうございます。　
　
　「一致団結」のスローガンのもと　心を一つに　絆を深め共に歩んできた　七十六名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。今、一人一人が卒業証書をしっかりと受け取りました。皆さんのキラキラした瞳の中に秘められた、自覚や決意をひしひしと感じることができました。
　
　ところで、卒業生のみなさん、自分が生まれてきた訳を考えたことがありますか。

　♪　いのちの理由♪

　誰もが意味をもって今のこのときに生まれて来ているのです。誰もが幸せになるために生まれてきたのです。

　卒業生のみなさん、たくさんの人と関わり合いながら自分らしく歩んでいってください。夢をもち、努力をし、成し遂げてください。そして、いろんなことを素直に感じるやわらかさ、しなやかさをいつまでももち続け、たった一つしかないいのちを大切に、幸せをつかんでいってください。

　さて、在校生の皆さん、先日の卒業生を送る会で卒業生から「思いやり」「感謝」「仲間」「愛情」という四つの大切な言葉を贈ってもらいました。在校生のみなさんに託されたことをしっかり受け止め、草井小学校のよき伝統を引き継いでいきましょう。そして、力を合わせて、いつでも自慢のできる草井小学校にしていきましょう。

　いよいよ、お別れの時が近づいてきました。卒業生の皆さん、今日家へ帰ったら、今手にした卒業証書とともに、「ありがとう」の感謝の気持ちを家族に伝えてください。お世話になった方々に伝えてください。

　そして、健康には十分に気を付け、時には、母校、草井小学校を訪れ、元気な顔を見せてください。私たちはみなさんをいつまでも応援しています。
　
　卒業生の皆さんの将来の夢や目標の実現を心から願い、式辞といたします。