5月の葉 【柏(かしわ)】
- 公開日
- 2014/04/29
- 更新日
- 2014/04/29
そのほか
5月5日の節句のときに食べる「柏餅(かしわもち)」は、この柏の若葉を乾燥させて餅を包んだものです。
昔、食物を盛る食器としていろいろな葉っぱが用いられ、それを「かしきは(炊葉)」と呼んでいましたが、そのうちでも柏の葉をよく使ったことから「かしきは」の名がそのまま使われ、しだいに「かしわ」になりました。
こうして「かしわ」は食物を盛る器の代名詞になりましたが、さらに、広く食膳や調理のことを意味するようにもなり、宮中で調理を行う人々のことを「膳(かしわで)」または「膳部(かしわでべ)」と呼ぶようになりました。
また、ほんとは「柏餅」ではなく「柏だんご」でしたが、江戸時代の武士の見栄で「餅」と呼び、それが定着したとの説があります。