韓国で発生している「MERS」ってどんな病気?
- 公開日
- 2015/06/13
- 更新日
- 2015/06/13
そのほか
Q:「MERS」ってどんな病気?
A:中東呼吸器症候群(MERS:Middle East Respiratory Syndrome)の頭文字をとって、MERSです。2012年に初めて確認されたウイルス性の感染症です。原因となるウイルスはMERSコロナウイルスと呼ばれています。
Q:日本国内で発生する可能性がありますか?
A:中東地域等で感染し、日本入国後に発症する可能性があります。ただし、適切な対策をとることにより、感染拡大を防止することができます。
Q:「MERS」にかかると、どのような症状が出ますか?
A:主な症状は、発熱、せき、息切れなどです。下痢などの消化器症状を伴う場合もあります。「MERS」に感染しても、症状が現われない人や、軽症の人もいますが、特に高齢の方や糖尿病、慢性肺疾患、免疫不全などの基礎疾患のある人で重症化する傾向があります。
中東地域からMERSの確定症例としてWHOに報告された者のうち、症状が悪化して死亡する割合は、約40%とされています。
Q:「MERS」に対する予防方法はありますか? どのように治療するのですか?
A:「MERS」の発生が報告されている地域においては、咳やくしゃみなどの症状がある人との接触を避け、また動物(ラクダを含む)との接触は可能な限り避けることが重要です。また、現在、「MERS」に対するワクチンや特異的な治療法はありません。患者の症状に応じた治療(対症療法)になります。
韓国では感染者が100人を超え、観光などへの影響も出始めています。感染拡大とならないような確実な対策をお願いします。