ジャングル大帝レオは、なぜ白い?
- 公開日
- 2017/07/07
- 更新日
- 2017/07/07
そのほか
現実に、白いライオンが生まれてくることがある。動物園で生まれて、マスコミが大騒ぎしたケースもあったが、その後、白いライオンがどう成長したかという続報はほとんどなかった。白い毛で生まれても、成長とともに普通の毛色になってしまうためだ。
さて、手塚治虫の名作アニメ「ジャングル大帝」の主人公レオも白いライオンだ。しかし、現実の白いライオンをモデルにしたわけではない。
昭和20年代初め、動物の絵本を依頼された手塚は、締め切りに追われ、真夜中にライオンの色を塗ったのだが、朝になってその絵を見ると、ライオンは真っ白に塗られていた。黄色く塗ったつもりだったのが、電灯の黄色い光の下で付けた色が、実は白だったのである。
結局、この絵はボツになったのだが、のちに手塚は、この経験をもとにしてレオを真っ白なライオンにしたという。名作、「ジャングル大帝」の誕生秘話である。

