土日限定 雑学・豆知識シリーズ29
- 公開日
- 2016/07/10
- 更新日
- 2016/07/10
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【海水浴はもともと・・・?】
夏のレジャー、海水浴。日本ではもともと遊びではなく、潮湯治または塩湯治と呼ばれ、病気の療養や予防が目的だった。
江戸時代末の「尾張名所図会」には、「大野の潮湯治」として、現在の愛知県常滑市の海岸で人々が水浴びをしたり、岩の上でのんぴりくつろいでいる様子が記されている。
当時はこうして5日か7日過ごすと、あらゆる病気が治るといわれていた。
1881(明治14)年には、愛知県立病院の院長でのちに内務大臣などを務める後藤新平が『海水功用論附海兵療法』を出版して、県下の千鳥ケ浜に病気療養のための海水浴場を開いた。
日本初のレジャー目的の湾水浴場は、1885(明治18)年、神奈川県大磯に開かれた。人々は次第に海水浴の楽しさに目覚め、これ以降、あちこちの海岸に海水浴場が登場するようになった。