土日限定 雑学・豆知識シリーズ53
- 公開日
- 2016/10/02
- 更新日
- 2016/10/02
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【新聞のルーツ】
クレオパトラとの世紀の恋でも知られるローマの英雄カエサル。カエサルは、それまでにない画期的な政治手法を用いていた。それが新聞の発行である。
紀元前60年、カエサルは、ローマ帝国に関する情報やローマ市の概況などをのせた「アクタ・ディウルナ」を毎日発行した。市民に情報を提供するという、現在と同じような「情報公開」をしていた。これが、新聞のルーツだといわれている。
その後、15世紀半ばに活版印刷術が発明されると、ヨーロッパでは印刷物によるニュースの伝達が急速に広まった。1609年、ドイツで発行された『アビソ』という週刊新聞を皮切りに、近代の新聞の時代がはじまった。
同じ頃、江戸時代の日本では、「瓦版(かわらばん)」が、ニュースを伝える媒体として発行されていた。
日本で「新聞」と銘打って発行された最初のものは、1862年(文久2)年の『官板バタビア新聞』だ。貿易相手のオランダ総督府の機関誌を翻訳したものであった。幕府はこれを外交機密機関としていたが、1862年になると一般公開をはじめた。日本の新聞は、海外紙の翻訳からはじまったのである。