土日限定 雑学・豆知識シリーズ61
- 公開日
- 2016/10/30
- 更新日
- 2016/10/30
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【秋のイメージ=白】
古くから中国や日本の詩人たちは、秋と白を結びつけてその感覚を表現してきた。たとえば、芭蕉には「石山の 石より白し 秋の風」という句がある。秋の風は白風とも呼ぱれ、秋の日差しのやわらかさや、もの悲しさがよく表されている。
こうした表現は、古代中国哲学の一つ「五行学説」がもとになっているといわれる。この説で季節と色の関係は「秋」は「白」となっている。「五行学説」の分類は、人々がそのように感じてきたという長い積み重ねが前提となっている。
秋になると、西からの乾いた風が吹き、それに揺れる葉裏の白。空気は澄み、太陽の高度が低くなり、光も白っぽくやわらかく見える。また植物は盛りを過ぎ、色を失っていく。こんなところからも、秋と白は結ぱれているのだろう。