【三寒四温】

　春が少しずつ近づいてくることを感じさせる言葉だ。
　しかしこの言葉は、もともと中国東北部や朝鮮半島での冬の気候を表したもの。シベリア高気圧の勢力が、およそ７日周期で強弱をくり返すことから言われるようになった。
　それが日本では、冬から春に移り変わる時期に、低気圧と高気圧が交互に通過すると寒暖が周期変化しているように感じられるため、「三寒四温」の言葉が転用されたのではないかと言われている。