忘れてはならない日に祈りを込めて
- 公開日
- 2021/03/11
- 更新日
- 2021/03/11
校長メッセージ
本日は、14時46分より全校で黙祷を行いました。その際に、以下のようなお話を放送で行いました。
まずは、皆さん目を閉じましょう。
今から私がお話しすることを、頭の中でイメージしてください。
皆さんは、今、学校にいます。部活動の時間だとしましょう。遠くからゴーッと言う低い音が聞こえてきました。地鳴りです。突然視界が揺れはじめました。大きな地震です。震度7ぐらいの大きな揺れです。
30秒ほどで揺れがおさまりました。教室や体育館の窓ガラスが割れています。停電しているのでしょうか。このような場合に緊急放送が流れるのですが、何も聞こえません。さて、あなたはどうしますか。
突然誰かの大きな声が耳に入ってきました。あと10分で大きな津波がやってくると。あなたはどうしますか。
東日本大震災から10年が経とうとしています。 約1万5000人以上の方が亡くなられ、今も約2500人以上の行方不明の方がみえ、約4万人の方が避難生活を送ってみえます。今イメージした世界が、まさに10年前に繰り広げられたのです。私達の住む江南市は、「津波による被害」は、あまり縁が無いことかもしれません。しかし、校外学習や自然教室、修学旅行などに出かけている時であったら、どうでしょう。
最優先すべきことは、「自分の命を守ること」です。
災害時において、
1 想定にとらわれない
2 状況下において最善を尽くす
3 率先避難(自分ですすんで避難すること)が大切です。
東日本を襲った大きな地震で、たくさんの方が亡くなりました。その方を偲ぶことは、私達が生きていることの大切さを再認識する場面でもあります。過去を知ることで、自分の命を大切にするためにどうしたらよいのかを考える時間であって欲しいと思います。
「防災」から、人の力で災害を減らす「減災」へ。
この日は、忘れてはならない1日です。