学校日記

男子バスケ部 管内大会2回戦(準々決勝)

公開日
2024/07/08
更新日
2024/07/08

部活動

 管内大会二回戦・準々決勝がKTXアリーナで行われました。相手は扶桑北中。できれば、ベスト4まで当たりたくなかった、能力の高い選手がそろうタレントチームです。
 強い相手に精神面で立ち向かえるかが最大の課題でした。試合は序盤から先制を許し、厳しい展開に。最大0対14のスコアまでいきました。これまでならここで心が折れていたかもしれません。しかし、キャプテンの鋭いドライブで待望の先制点を奪うとハードDFで扶桑北の怒濤の攻撃を防ぎます。お互いのチームファウルが5つを超える激しい展開でしたが、10対19のスコアまでもっていきます。迎えた第2Q。生命線である速攻が決まりだすと、ペースを掴みます。バスケットカウントで3点プレーが生まれ、相手の波状攻撃をノーファウルで防いでいきます。相手も鋭いドライブと精度の高い3Pで一進一退の展開に。21対29、前半を8点差で折り返します。2Qのスコアは11対9と、失点を9点に抑え、スコアでリードしました。下馬評では扶桑北優勢と思われていたので、北中の粘りに会場が驚いていたと思います。
 迎えた3Q、引くことなくダブルチームを仕掛け、攻めのDFを展開しますが、扶桑北の代わる代わるに出てくるベンチメンバーがおもしろいようにシュートを決めていきます。じわじわと離され、15点差の苦しい展開に、、、この試合2度目の心が折れるポイントでした。しかし、コートに立つ5人もベンチメンバーも応援の1,2年生もすべての子たちの目に火が灯っていました。ここからがこの試合のハイライトでした。さらに点差を広げられますが、誰も諦めていない。気付くと、1,2年生、保護者の方や先生方、OBに加えて、他校の生徒たちもみんなが北中を応援していました。(錯覚かもしれません、、、)でも、そう感じられるぐらいに、20点差がついた試合とは思えないほど、シュートが決まるときの大歓声はこれまでに経験したことのないものでした。今、思い出しても泣けてきます。精神的に脆く心が弱いと言われ続けてきた子たちが本当に強くなりました。本当に強くなった。最後はキャプテンの足がつって、交代になったときに「僕が出ます!」と手を挙げた子が。いつも練習の終わりに、「どうすれば、うまくなれますか?」と粘り強く聞いてきた子です。最近は出場機会が減っていましたが、負けん気が強くガッツがありました。その子をはじめ、みんなで必死に、必死に、最後までボールを追いかけ続け、最後の、最後のブザーが鳴りました。

 試合後、審判をしていただいた総務長の先生から「笛を吹きながら、涙が出そうになった。あの子達、最高ですね。」とのお言葉。数多くの方々から「涙が止まらなかった」「感動した」との言葉をいただきました。負け試合でこれだけ人の心を動かせることはなかなかありません。また、もう一人の審判の方からは「扶桑北の子たちは点差を考えれば、パスを回して流してよかったけど、真っ向からドライブをして、球際も激しく熱い試合になった。この試合を吹かせてもらえて、よかった。」と言ってくださいました。扶桑北の選手がいなければ、このような試合はできなかった。賛否両論ありますが、やっぱり部活動はいいです!普段から苦楽を共にしている仲間や先輩、後輩との絆。同じ地域の学校の子たちとの絆。部活でしか創り上げられないものがあります。扶桑北の皆さん、ありがとう。

 昨年につづき今年のチームも素人集団、特に今年は一人もクラブチーム所属なしの雑草軍団でした。そんな子達が能力の高い相手やクラブチームで活躍している子達に挑む姿にこそ価値がありました。最後のミーティングでは、生徒も顧問もグシャグシャになりながら号泣していました。問題を起こしてばかりの僕を見捨てずに最後までバスケットを教えてくれてありがとうございました。」そうです、問題を起こしては全員で話し合い、反省して少しずつ前に進んできた3年生。2年生の後半からこの夏にかけて、授業でのがんばりや生活面で学年の先生たちから多くの褒め言葉をいただくたびに本当にうれしかったです。普段の生活が良くなっていくことに比例して、バスケットが良くなっていった経験を忘れないでほしい。試合後、涙を流し、落ち込みながらも会場の片付けをした姿に力強さを感じました。バスケットだけでなく、自分自身を磨く。ありがとう、3年生!今日も元気に登校している姿を見て、安心しましたよ。
 2、1年生、次は君たちの番だ!どんな目標を立てよう?どんなチームを目指そう?先輩から受け継いだ大切なものを胸に明日から走りだそう!

 最後に、保護者の皆様。子どもたちは涙したとき、練習に行きたくなかったとき、楽しかった事ばかりではなかったと思います。今、子どもたちが胸を張って、今日を迎えられるのは保護者の皆様の支えのおかげです。心が折れそうになったときに保護者の方の言葉が、支えてくれた手が子どもたちを一歩前へ踏み出す勇気につながったはずです。本当に、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願い致します。

 会場施設、相手校、審判、役員の先生方に感謝。君たちの見えないところで大会が成り立っています。多くの方々に支えられて、バスケットができたことに感謝しよう。このメンバーでバスケットができたことに最大限の感謝。北中バスケ部1,2,3,TEAM!!
※長文、大変失礼しました。