「人権週間です!もう一度、ここで考えてみましょう!」 【朝礼】
- 公開日
- 2016/12/05
- 更新日
- 2016/12/05
校長メッセージ
【校長講話】
いよいよ一年の最後の月、12月に入りました。「師走」の町には、クリスマスツリーやイルミネーションの姿も目立ってきました。
ところで、皆さんは、横浜市で起きたいじめのニュースを知っていますか?
福島原発事故で福島県から横浜市に自主避難した中学1年の男子生徒が当時の転入先の小学校でいじめを受け続けたニュースです。
なんと小学2年生の時から小学6年生の時まで友達に言われ続け、その思いをノート3ページにわたって思いを書き留めていたのです。
「原発事故の賠償金もらっているだろう」などと言いがかりをつけられて信じられない金銭を要求されたこと、「ばい菌」と呼ばれ、「放射能の影響ではないか」と不安になったことが記されています。これが小学校の出来事でした。
この生徒のノートには、「いままで何回も死のうと思った。でも、震災でいっぱい死んだから、つらいけどぼくは生きると決めた」などと書いてあったそうです。
私は、このニュースを知って、ショックを受けました。ただでさえ、多くの命を失った震災。それなのに、さらに、人の心をうちのめすいじめがあったのか思うと・・・
皆さんは、この事件をどう思いますか?ふるさとを追われて、誰も知らない土地にきて、こんなふうに言われて、さらに悲しむ結果に・・・
故郷を捨てる悲しみ分かりますか?「ばい菌」と言われた人の気持ち分かりますか?これが事実なら許し難い事実だと思います。
本校では、11月24にに東日本大震災で被災をされた菊地訓子さんを迎え、講演会を行いました。震災を通して、命の大切さを改めて皆さんは感じたと思います。
今日は、このあと、人権集会もあります。ぜひ、誰もが同じように生きる権利があること、命の尊さについて最確認してほしいと思います。