学校日記

閏日(うるうび)は2月24日? 2月29日?

公開日
2020/02/24
更新日
2020/02/24

その他

閏日(うるうび、じゅんじつ)と言えば,太陽年(太陽が黄道を周る周期)と暦年との誤差を調整する為に挿入される日です。
日本に於いては,2月29日が閏日であると捉えることが通例です。しかし,地域によっては「2月24日が閏日」としているところもあります。
これは,以下のような歴史的経緯によるものです。
現在のグレゴリオ暦の元となった古代のローマ暦では,現在の3月に相当する月 (Martius)[注1] が正月でした。そして,閏年には年末の月 (Februarius)[注2] の後に閏月を挿入して,太陽年と暦年との誤差を調整していました。このとき「Februarius の長さを23日とし,残りを閏月とする」としていたことから,現在でも2月23日の翌日(2月24日)を閏日としているのです。
2月24日を閏日とする慣習は,後にキリスト教の信仰と結び付いて定着しました。教派にも依りますが,キリスト教には1月1日から12月31日までの各日それぞれに対応する聖人(守護聖人)がその日を守護している,とする考え方があります。
(「1月1日は誰某、1月2日は誰某、…」といった具合です)
2月24日を閏日とする慣習のある地域では,「閏年の2月25日〜29日は,平年の2月24日〜28日の守護聖人がそれぞれ守護する」とみなすのです。
しかし,現在では「2月29日を閏日とした方が合理的である」とする考え方も広く支持されています。