学校日記

シャガール展

公開日
2014/04/20
更新日
2014/04/20

校長室から

今日は、栄にある愛知県美術館で開催されている「シャガール展」に行ってきました。

「シャガール」は、20世紀のロシア(現ベラルーシ)出身のフランスの画家ですが、中学校の美術の資料集などには必ず載っており、その独特なタッチは、絵を見れば、「あー、あの絵を描いた人」となるはずです。 

今回の「シャガール展」は、日本未公開作品を中心とした約250点の作品が見られるというのが“売り”ですが、中でも、華やかなパリ・オペラ座の天井画をはじめ、フランス各地の教会を飾るステンドグラスとその下絵など、シャガールの代表的なモニュメント作品が、日本で初めて本格的に紹介されるということで、大きく宣伝もされています。

作品は、その幅の広さに驚かされました。
オペラ座の天井画や、バレエの舞台背景画や衣装、大聖堂などのステンドグラス、巨大モザイク画などの、いくつもの下絵が並び、シャガールの作品の完成度の高さの裏に隠された、その緻密さが十分すぎるほど伝わってきました。

そして、正面、左右、天井と、4面が並ぶ大スクリーンを用いて、その実際の建物で今なお掲げられている作品が、映像で紹介されていましたが、大きさと共にその美しさから、2回周り見たほどです。
興味深く鑑賞することができました。

今回は、家族5人で出かけましたが、高校生、中学生の子どもたちは、教科書の作品の本物が見られたことで、それぞれに感じたものがあったようです。
専門的なことは分からなくとも、自然と、作品に対する印象について会話が交わされ、正解のない感想は、勝手なことを言い合え、楽しいものがあります。

我が家では、小学生の頃から、様々な芸術家の展覧会に出かけてきました。
言わずと知れたゴッホやピカソ、葛飾北斎、だまし絵のエッシャー、アール・ヌーヴォーのミュシャ、切り絵の山下清、児童画のいわさきちひろ、仕掛け絵本のロバート・サブダ、イッツアスモールワールドで有名なメアリー・ブレア、などなど・・・。

原画は、世界各地にあるため、こういった企画は、なかなか成立するものでありません。一生のうちに何度も見られるものではないということを考えると、時間に都合がつけば、足を運ぶことを心がけています。

子どもたちは、全てが全てに興味を示すわけではありませんが、「一度見たことがある」という事実が、今後、何かのきっかけになれば、と思います。