カラーバス効果
- 公開日
- 2014/04/26
- 更新日
- 2014/04/26
校長室から
「カラーバス(color bath)効果」という言葉をご存じですか?
「意識している物事ほど、関連する情報が自分のところに舞い込んでくるようになる」ことを指す心理学用語です。
「カラーバス(color bath)」は、「色を浴びる」という意味。
例えば、「今日は赤い物をいくつ見つけられるだろうか」とか考えながら街を歩いていると、街中に存在する今まで意識したことがなかった赤いものが目に飛び込んでくるようになります。
そのように、意識していることに関連する情報が、無意識のうちに自分のところにたくさん情報が集まるようになることを、「カラーバス効果」といいます。
自分が乗っている車とすれ違うと、他の車よりよく目についたり、自分が持っているものと同じ物を持っている人が目についたり、ほしいと思っているものを持っている人が目につくのも同じことです。
このことから、人間は、視界に入ったものを「目」で見ているのではなく、「脳」で見ていることが分かります。
ですから、意識していないと、視界に入っていても「見えていない」ことがあるのです。
逆に、意識するようになると、今まで気づかなかったことが、今まで以上に見えるようになるということであって、情報量が一気に増えます。
「何かを気にする」ことが、いろいろな知識を広げる第一歩になります。
大人がそんなことを心がけると、子どもにも伝わるように思います。
ぜひ、「気にすること」を心がけてみませんか。